二次 | ナノ


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後日はトランク買ったり下着・靴下を買ったり日用品買ったり普段着買ったりして、荷造りしながらホグワーツ行きの日を待つことになった。

ダーズリー夫妻は依然じめったい空気をどんより引き摺ったままだ。喧しい。
あまり相手にしなかったが、そのくらいの距離感でいい。今更だが、私はダリアの体に収まっているだけの日本人女子高生である。面倒見てもらっている事への義務はあってもそれ以上の義理は無い。それ以前に、本の世界なんてどうなろうが関係ないだろ。





「おー、ハリー。お前パンフ全部見た?」

「見たよ」

「教科書は」

「ざっと目を通したくらい。ちゃんと読んだのは魔法史の18世紀から後」

「現代の辺りか。よしよし、正解。」

うんうんと頷いて、本題を切り出す。
本題はと言えば、「魔法学校に入学する年齢から、魔法族は適齢まで校外での魔法の使用を禁止する」────未成年魔法使いに対する妥当な制限に関する一八七五年法C項、それに、非魔法社会の者に魔法族の存在を気付かれる危険性がある魔法行為の禁止(国際魔法戦士連盟機密保持法第十三条)───この法律は、非魔法社会育ちで入学前の私達は当てはまらないっつー事だ。
やったねハリーちゃん!

「という訳だ。勉強しよう。」

ホグワーツ行きの9月1日まであと三週間ちょっとも有るんだぜ。それと、夏休みって暇だよなぁ。

目標は、ホグワーツで機械類が壊れないようにすることである。

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