二次 | ナノ


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マグルは確かに魔法が使えないだろうが、しかし魔法一筋でその他を捨ててしまった魔法族より高位にいると私は考えている。
魔法族よりも脳が発達するのもマグルだと思う。それは学習量の差だが。
より広く沢山の事を知っているマグルの方が上等種であると思うし、進化という意味でもマグルの方が上等種。それも情報量の違いという観点でしかないがね。

私の持論は、化学は魔法に勝る、だ。


「少なくとも、マグルと魔法族の差について私とドラコじゃ意見の違いがあるようだけど。
余裕で論破できるぜ?」

「……………」

「魔法族以外はホグワーツに入れるべきではない───では何処で魔力の制御を覚えたらいい?一番いいのはマグル生まれはマグル生まれだけで社会を形成すること。けどその社会形成の基盤を作ろうとしない純血主義は、ただの自己中心的で無責任な差別思想だ」

この20世紀も終わろうという時代に、なんて遅れた原始的な思想だろうねと鼻で笑うハリーは、それでも両親共に魔法使いである半純血の魔法族であり、由緒ある家系の末裔なのだ。





その後、複雑な顔をしたドラコはそれでも「じゃあ、ホグワーツでまた」と言い残し、父親と去っていった。
他にダイアゴン横丁で特筆すべき出来事は特に無しだ。羽ペンと羊皮紙なぞ使ってられるかと言わんばかりに大学ノートとドクターグリップのシャーペン、他筆記用具を揃えたのは魔法界を出てからだし、私が魔法界で買うものには奨学金しか使えないから特に何も買ってない。動物も無しだ。

杖?ああ、杖ね。
杖は魔力を正確に使うための媒体ときた。他に何かないのか調べたが、全く他の媒体は開発されてない。これいかに。
杖があるから、その他には目を向けることすらしないらしい。そういうとこ魔法族の向上心の無さが見えて嫌だなァと私は思う。
まぁそれはさておき、私の杖は榊と杉と檜でさんざ迷った挙げ句に柳と榊で決められず二つを購入した。まさかの二刀流。柳の方が変身術向きらしいぜ。

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