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「僕等は東洋のJapanが好きなんだ」
「あそこはいいぜー!何せ国が興ってから元首たる血族が変わったことが無い。それだけでも凄いのに、その血族は神話から続いているんだ。Japanの太陽の神に天照大御神という神様がいるわけだが、その天照の血を引いている半神の一族ってわけ。」
「じゃ、Japan?」
「そうだ。JapanだよJapan。JapaneseじゃJapanを日本って言うんだけど、これはkanjiで太陽=日の本と書くわけ。この意味は日出る地、日の昇る国という意味で、まあなんだ、なかなか神聖で風情ある国だろ?」
「へぇ…流石に知らなかったな。」
なかなか興味深い話だったのか、マルフォイは食い付きがよかった。ふむふむと聞いているドラコをどう日本色に染めてやろうかと考えつつ、話を締める。
「ま、イギリスのマグルも魔法には耐性のある方なんだろうが、Japanはそんな国だからな。私はJapanに魔法学校があるなら、そっちに行ってみたかった…」
おっと、最期に本音がでた。
呆れた顔をしながら、先に丈を合わせ終えたハリーが台から降りる。次は私か。
上からローブを被せようとしたマダム・マルキンにストップをかける。
「マダム、ホグワーツのローブに男女の違いはある?」
「ローブには基本的に違いはありませんよ。何か?」
「いや、違いが無いならいいんですけどね」
制服については手紙に書いてなかったんだよなァ…。男子用の制服にしたら怒られるか?そもそも映画版のような制服があるのかすらわからん。
「へぇ、以外とローブが似合うね。」
「冗談だろドラコ。この私に、黒無地の地味ローブが似合ってたまるかよ」
「深紅のローブとかのが似合いそうだよね…」
あ、それいいかもしれない。
しかし深紅と聞いてドラコは苦虫を噛み潰した顔をした。
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