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「行けばパパとママに迷惑がかかる処か、行かない方が迷惑がかかると思うね。
私の意志でいうなら、私はこの学校へ進学するべきだ。」
「僕も同じ考えです」
ハリーと私が静かに言い放つ。
バーノンさんは何度か口をパクパクさせた後、風船の萎んだように小さくなった。
「よかろう。……よかろう。
行け。魔法学校とやらに。」
その言葉を最後に、バーノンさんはフラフラと奥の部屋へ戻って行った。ペチュニアさんが慌ててそれを追い掛ける。
私は深く溜息を吐いた。
終わった。
私が知りうる限り、最大の障害は私の勝利で終わった。
ボロ小屋で一夜明け。
早朝のうちに家族全員+ハグリッドで家に帰ると、リビングの大量の手紙は嘘のように消えていた。
バーノンさんはもう何も言わなかった。口数も少なく、ぼんやりとしていた。ただ、ハグリッドの姿をプリベット通りの人間に見られる事を極端に恐れ、家につくなり私とハリーをせかせかと居間まで押し込んだ。私とハリーが奥にいれば、ハグリッドも来るだろうと思ってんだろうな。
「んで、何。今日その学用品を買いに行くのか」
「まぁ、そうじゃな」
「何処ら辺まで?あ、非魔法族にも分かる都市で言ってくれよ」
「ロンドンだ。」
ロンドンねぇ。
どうやって行くんだ。電車か?
何にせよ、
「腹減った。メシにしようぜ。」
「ダリア、わしらは寝る。」
「ぉk、んじゃおやすみ。
……塩鮭があるな。あとは…だし巻き卵でも作るか。」
夫妻は食べる気力も無いように二階へ上がって行った。
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