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「ミス・ダーズリー」
「ダリアといいます。ハリーだけ呼び捨ては不公平ですね」
「左様。ではお言葉に甘えてダリアと呼ばせて頂こうかの。
君はとても聡明じゃ。そして、ホグワーツの事については明らかにわしのミスじゃった。魔法界の事についてはご両親がお話して下さると思ったんじゃがの」
ダーズリー夫婦を挑発してんのか、この爺。
「まさか君が渋るとは思わなんだ。勿論、君がマグルとの間に生まれたからには、他と同じように説明する義務がわしにはあった。
すまんかったの。」
「わかりました。もういいです。私はハリーと案内を読むから誰も喋らないで」
今日中に答えを出さねばならないのだから、考えねばなるまい。
誰も集中力を途切ってくれるなよ。
「では、わしは戻るとするかの。ハグリッド、後は頼む」
「はいですだ、先生」
ん、帰るのか。まぁ暇ではないだろうしな。
来たときと同じように煩い音を立てて消えたダンブルドア。私は、途端に怒りに顔を赤くした夫妻を視界の隅に認めた。
ああ、これは爆発するな。３、２１、
「ダリア！ハリー!!そのイカレた学校の案内書とやらを今すぐ棄てろ！バカバカしい、そんな、そんな…！
そんな学校になんぞ行かせるものか！」
「何故」
あ、ハリーが静かに爆発した。
「何故、貴方の価値観はそうも凝り固まっているのですか。
ダリアも言ったじゃないですか。魔法とは才能の一種で、魔法使いとは特殊技能に過ぎない。
大体、このイギリスでは魔法が半分公認されているようなものではないのですか？少なくとも、政府は魔術や呪いを本気で行おうとした歴史があるじゃないですか」
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