二次 | ナノ


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まぁプレゼント物色はこのくらいにしておくとしよう。
ハリーが並べてくれた卵とベーコン、チーズとレタスを同じく並べてあった食パンに手早く挟んで食べると、ハリーがこちらを見ているのに気が付いた。

「何だハリー」

「……いや。プレゼント、どのくらい貰ったのかなって。」

「41。親戚や家族ぐるみの付き合い、師匠と師範代のを除けば27。その中の21個はハニー達からさ」

俺ってばモテるからね、とふざけても慣れたハリーは反応すらせずスルーするようになりやがった。

「じゃあこれで42個だね」

「……………あ?」

「開けてみて」

熱血クール優等生系を目指し育てたハリーは、あまり表情が大袈裟に動く事は無い。私とキャラが被らないようにしたからだが、なかなかいい相方になったと思われる。
そんなハリー少年の差し出した包みを、「それでは遠慮無く」と開いた私は少しだけ驚いた。

「…仁平、ね。しかも手作りか」

「買うのは無理だったんだ…ごめん、ダリア」

「いや、こんだけ上手く作れれば別に既製品いらないっしょ」

ありがとう、と言えば私にしては珍しい素直なお礼だったからか、ハリーは僅かに目を見開いて驚いた。失礼な奴だ。
脛を蹴ってやろうか、と思った瞬間に奴が笑みをみせたので、勘弁してやることにする。





「……そんで?何でこの俺様の生まれためでたい誕生日のお出かけにお前がいるんだネズミ」

「うぇえ酷いよダリア…」

「うるせぇネズミ顔」

お前がうぇえとか言っても全く可愛くねぇ。
さて、学校で私のパシリとなっているこのネズミ顔、もといピアーズ・ポルキス(10)ウスノロ系ショタが何故ここにいるのか。簡単に言えばこいつの母親とペチュニアさんが仲の良い関係……という事で私の誕生祝いに同行するのである。

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