二次 | ナノ


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やぁ、諸君。お久しぶり。
家庭にちょっと息詰まってたらハリポタでダドリー…じゃなくてダリアっていうダドリー女バージョンになっていた女子高生だよ。

実は一頁前から既に二年くらいが経とうとしているが、別に手抜きではない。決してない。
だいたいさ、普通に学校通ってるだけなんだから何も教えることないよ。日記みたいになるぞ。

まぁ、あえて言うならマージさんにハリーと組んで特攻した事件とか、とうとう私がメンズ物を着はじめたとかしかも和柄物だとか、齢10才にして女の子にダリアとしてのファーストキス取られちゃったとか、師匠の日本武術教室でハリーとツートップの実力者になったとか、上げればキリが無い思い出はあるけどそれだけだ。

読みたい話があれば管理人にコメントでも送ってみろ。私は知らん。


さて、実は今日私ことダリアは11歳の誕生日を迎えるわけだが。
……全く朝から喧しいことこの上ない。隣のハリーの部屋(二つあった部屋の片方をハリーにやった)の入口で、ペチュニアさんが手伝えとか何とか言っている。
ダリア少女の誕生日だからだろう。いつもは朝飯くらいならハリーは手伝わないし。

五月蝿くて仕方ないので起きた。ら、右側だけ不自然に長い金髪がベットの柵にちょっと引っ掛かった。
無言でそれを解いて、ベットから下りて鏡の前に立つ。

左だけ多くシャギーを入れ、襟足を伸ばしたブロンドのアシメヘア。前髪も左側が長くなるよう斜めにカットしてある。揉み上げだけは右側を長く。白人らしく白い、素晴らしく整った顔に、水色の目。原作と違い、細い肢体にはしなやかな筋肉がついている。
これが、現代日本女子高生の三年間の努力の結果だった。

「……………」

首をコキン、と鳴らして服を着替える。黒いロンTに、和柄のモノトーンジャージと黒いジーパン。二連のシルバーネックレスを付けて、ジーパンにチェーンとベルトを通せば完璧な《ダリア》の出来上がりだ。
それは、自分のコスプレを自賛する気分である。

「………くだらねー」

朝から何ナルシーみたいな事を、と溜息をつきながら、私は靴を履いて部屋を出た。
私とハリーの部屋のみ靴は日本式なのである。


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