幸村は一人暮らしには無駄な広さがあるマンションのリビングで面白くも興味さえわかないテレビを見ながら考えていた。

だいたい幸村が考え始めて30分以上たとうとしている。
せっかく幸村が一週間ぶりに予定をあけて白石の家に来ているのにまったく相手にしようともせず、毒草の本を読みふけっているのだ。

悶々と考えている幸村が抱えているハート型のクッションは力が入りすぎて原型をとどめないくらいに歪んでいる。

もうこのまま白石が構ってくれるのを待っても無駄であると判断した幸村はさっきまで抱えていたハートのクッションを置き、白石がくつろいでいる大きめのソファーに近寄って毒草の本を奪った。

何するねんと言おうとした白石の文句は幸村の唇に吸い込まれた。
すぐに幸村は唇を離そうとしたが、いつの間にか幸村の頭にまわっていた手により離すことは叶わなかった。


「ん…っはぁっ」


ちゅっとリップノイズを鳴らして白石は唇を離した。


「幸村くんさ、本に嫉妬してくれたん?」


白石はわかりきっていることをわざと俺に聞いてくる。
俺も俺で構ってほしいから素直に答えざるをえないけど、ついぶっきらぼうに言ってしまう。


「あぁ、そうだけど…」

「まぁ、素直で正直な子は好きやで」


やっと構ってくれるたいでソファーで寝っ転がっていた身体を起こして俺を抱き寄せた。


「ほんま自分は可愛いなぁ」とか言いながら頬やら首筋に唇をよせる白石に可愛いという言葉にムッとするがまぁいいかと思う俺もつくづく白石が好きで、馬鹿だなと思いながらも白石の唇をよせる行為にながされていく。

でも、そろそろ唇がさみしいから、

Please kiss me! My darling.


Fin.



SSでした。素敵な絵からの妄想の産物です(笑)
初のCPでした。難しいよぉ…。私の最大の頑張りでした。
関西弁というか大阪弁がわからん、だから会話少なめ。間違っていたらごめんね。
kissだけで唇にキスをするまでが含まれているのか。meのところをmy lipにしようとした私バカ。調べて良かった。darling=男の人に使うイメージがあったが、最愛の人って意味だから男女関係ないんだね!
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ゆすらうめちゃんありがとう!めっちゃ嬉しいというかもう色んな意味で頭パーンです。
まさかあの絵からこんなシチュが思いつくなんて…尊敬……!
また書いてくれるかな?いいともって言ってくれなきゃイップス!

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