自分の色を着てほしい三男


「ほら、緑って目にも優しいし、落ち着いた色だから大人の女性を演出するにはもってこいだよね。濃淡のバリエーションも豊富でハルちゃんの好みの色合いに寄せれるし、差し色にも印象的に使えるよ、うん」
「チョロ松くんの色だよね。緑って難しいけどうまく着こなせるかな」
「いや別に、僕の色だからってわけじゃないよ。総合的にね、評価したらこれしかないっていうか」
「ほかにはどんな候補があったの?」
「赤は派手だし、青だとボーイッシュすぎて却下。紫は逆に地味っていうか、インパクトに欠ける?黄色は子供っぽいから論外でピンクのガーリーっぽさはちょっと今回のコンセプトにそぐわないんだよね」
「だいぶ兄弟のイメージに引っ張られてる気がするけど…まあいっか。チョロ松くんが着てほしいって服を着たいもん」
「ん"ん"ん"ん"ッ!!…ぼぼ僕にハルちゃんをプロデュースさせて下さい!」
「わたしアイドルにはならないよチョロ松くん」




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