十四松と友達


「あ!じゅう、しまつ君だ!やっほー」
「あは!やっほーハルちゃん!あ、一松兄さん紹介するね、僕の友達のハルちゃんだよ!」
「うん、仲良くていいね。でもそのこ名前区切るとこおかしくない?どう考えても十四、松でしょ。なんで始末しそうなイントネーションなってんの」
「僕の兄さんも紹介するね!ハルちゃん、僕の兄さんの一松兄さん!一緒に野球しよう!」
「い、ちまつ君?」
「ねえ絶対おかしいよねえ!?」
「え、わたしどこかおかしいかなあ。じゅう、しまつ君」
「え?全然おかしくないよ!いつもとおんなじ!」
「そっか、そうだよねえ、よかった。じゅう、しまつ君、野球しよっか」
「ボールとバットどっちがいい!?」
「ボールかな」
「よっしゃー!川行きマッスルマッスル!」
「はっするはっするー」
「……うん、お前らいいコンビになるよ。うん」



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