ヤンデレ。そして、少しアレな表現も混じってます。ご注意を…

















僕の愛情表現は歪んでいる


愛ってどうやって伝えればいいの?



綺麗事を並べた言葉じゃなく、キスみたいに一瞬で終わるものでもなく…


もっと、こう…深く深くに届けれるような



そんな愛情表現は…どうすればいいの?













「がはっ、…っは、…ごほっごほっ…っはぁ、はぁっ…ぁ」
「豪炎寺君。苦しい?苦しい?まだ足りない??」
「はぁ、はぁっ…ふ、ぶき…っ」
「まだかぁ…」
「ぐっ…!!」

僕は再び豪炎寺君の顔ををお風呂に押し込む。びしょびしょに濡れた彼の後ろ髪を見つめながら僕はぼぅっとその時を待つ。


5分ぐらい経った時、僕は豪炎寺君の顔をお風呂の中から引き上げる。豪炎寺君は力無くその場に倒れ、激しく噎せて5分間お預けされていた酸素を大量に吸っている。風呂場には豪炎寺君の苦しそうな呼吸の音しかしない。


「…大好きだよ、豪炎寺君」
「はーっ、…はっ、…ふ、ぶき…」

身体は動かさず、目だけを動かして僕を映す。水に濡れたその真っ黒な瞳…とても綺麗。


「ねぇ、キスしようよ。豪炎寺君」
「ぅ…あぁ…」

豪炎寺は酸欠でフラフラしながらも身を起こして僕の口にかぶりついた。

「ふふっ…全然痛くないよ?まだ意識朦朧としてるのかな?」
「…ん」
「違うよ。もっと力を入れて…こうするんだよ」

そして僕は豪炎寺君の唇に噛みつく。痛みで一気に意識が覚醒したのか、びくんっと身体をしならせながら豪炎寺君は僕の首を絞めてきた。

「ぅ…かはっ…!!」
「…痛い。いつまでも噛むなと言っただろ?」
「っー…っっつ!!…ぁ、」
「…はぁ」
「っあ、げほっ、げほっ…」

口から滴る血なんて気にもせず、豪炎寺君は僕の頬を摘む。痛い、痛い、あぁ…愛してるよ豪炎寺君…豪炎寺君


「今度はちゃんと噛んでね」
「…お前、どこまで歪んでるんだ?」
「さぁ?」

ちゅっ…と可愛いリップ音が聞こえたと思うと、脳内でガリっという音が響き渡った。そして、じくじくとした熱い痛み…あぁ、これだ。これが愛なんだ。


「っは…ちゅく、…ちゅ…ちゅぷっ、はぁっ…」
「ふ、…ふぅ…ん、ちゅぷっ…ちゅく」

水音を奏でながら僕らは深い深いキスをする。時には唇の傷を抉り、血を出す。そして、また深いキスを再開。その繰り返しだ。



「ん、くちゅ…ちゅっ…んん?!」
「ちゅっ…そろそろいいんじゃないか?」

ぷつんと僕らの口を繋いでいた赤い糸が切れる。

「ん、…ごうえんじくん…もっと、痛くして?」
「………」

その顔も好きだよ。君がなんでそんな顔をするのかなんて知ってる。でも、…改善するつもりはないよ。残念だったね豪炎寺君。

「ほら、はやく…」
「…っ、すまん」

彼は慣れた手つきで僕のズボンを下着ごと下ろす。そして、僕の性器に手を添えて…




…ーガリッ




「っぁ、ぁああああっ!!いっーーーー、ぁっ!!!!」




痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる豪炎寺君、愛してる…

僕は君から貰った痛みの分だけ愛を貰ってるように思えるんだ。


愛は痛みだ



痛みは愛だ



涙は喜びだ




喜びは愛だ







血は?







血は…僕らを繋ぐ赤い糸だ















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