俺が起きたとき、既に俺に自由はなかった。薄暗い部屋の中ベッドの上で横になって、手は不器用な結び方で縛られている

「ねえ、気づいてよ豪炎寺君…」

吹雪と目がかち合う

何故俺はここにいる?

何故俺は縛られている?


「豪炎寺…僕、君のことが好き…」
「………」
「止められないんだ…この気持ち…どうすればいいかわからないんだ。だからね、本能に従ってみるよ…」
「っ!?おいっ、吹雪!?」

俺の上に馬乗りになった吹雪は俺の自身を取り出した

どうしたんだ吹雪

何故そんなに泣きそうな顔をするんだ?


「ん…むぅ…んんっ、んむっ」
「っ…」

吹雪の口内に自身を入れられ、どんどん膨張していく
ドクンドクンと脈をうち、とうとう完全に勃起してしまった

「っはぁ…おっきぃ…」
「ふ、ぶき…やめろ…っ」
「いやだ」

吹雪が俺の自身を口内から出し、もぞもぞと体勢を変える


「おまえ…まさか…っ」
「言ったでしょ?…僕は豪炎寺君が好き…だから、本能に従ってみるって…ぅ、あぁあぁああああああぁっ」
「ぁっ…吹雪っ…!」

慣らしてもいない吹雪の中に勢いよく入った

「っあ、…かぁ…あ、ぁああ…う…」
「吹雪…入れるなら慣らしてから入れろ。でないと、お前に負担が…」
「だ、大丈夫…ん、…大丈夫だもんっ…んぁ!」

そして、ゆっくりと律動を開始する。俺の腹筋に手をおいて、吹雪は自分で腰を浮かしたり下ろしたりする。くちゅくちゅと厭らしい水音が徐々に大きさを増す

「はぁ、…んっ、ぁああ…ぅ、ぁああぁぁあ…っ」
「吹雪…なんでこんな無理をするんだ…?」
「む、むりなんかぁあ…!して、ないよっ…んぁああっ…!!」
「嘘吐け!!」





俺が突然怒鳴ったのが原因だろう。吹雪の肩がびくりと跳ねた




「うそ…じゃ、ないよ…?」
「無理してるくせにな…なんで強がるんだおまえは…」
「嘘じゃない!!今気持ちいいもん!!痛くないよ!!もう、いいでしょ?続きするよ?」

そして、ゆっくりと律動を再開する














「なんで…泣いてるんだよ…おまえは」
「へ……?」

吹雪の大きな瞳からぽろぽろと雫が落ちる。
そっと自分の頬に触れて雫に触れた


「あ、れ?…汗かと思ってた…」
「無意識のうちに泣いていたのか?おまえ…どれだけ無理してるんだ…?」
「ちがう…よ…これは生理的な涙で…」
「次から次に流れてるくせによく言うな…」

吹雪の瞳からこぼれる雫はとまらない
ぽろぽろと頬を伝った雫は俺の身体の上に落ちる




「吹雪…もうやめろ…無理するな」
「っ…無理なんか…無理なんかしてないよ!!!」
「は、ぁ…!!ふぶっ…」

止まっていた律動を再開された
…正直、止まったり再開したりの繰り返しで俺の理性は限界だった

「ん、んん、ぁあ…ふぁああああぁぁああ!?」
「っ早くイけ!!」

俺は吹雪を手伝うように、自らの腰を動かし始めた

「ぁ、あああ…ふっ、んんぁ、あああっご、えんじくぅっ…」
「っ…どうした?吹雪…っ」
「も、イっちゃう…!!」
「ならっ、イけ…!!」

「も、…むりぃ、ふぁああああぁぁあああああっ!!」




吹雪の自身からはどひゅっと白濁液を吹き出し、キツい締めつけによって吹雪の最奥で果てた
















「吹雪…」
「…ん」
「…ごめんな?」
「…っ謝らないで」


吹雪はきっと不安だったんだ

また自分の前からいなくなってしまうのではないかって不安で不安でたまらなかったんだと思う

俺は吹雪にとってそこまでの存在ってことは嬉しい

けど、











「吹雪…これ解いてく「いやだ。」

この癖はどうにかしてほしい
















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