「ねぇ、帝国学園ってそんなに強かったの?」

漫遊寺中を後にした僕達は響木さんという人からのメールを受けて愛媛県へと向かった。内容は影山という人が愛媛に新しい帝国学園という学校を築いたそうだ。そこに行くことは宇宙人退治の旅を中断するほどのことなのだろうか?僕は隣で一緒に食べていた染岡君に聞いてみた。

「あぁ、最初は俺達も手も足も出なかったんだ。でも、特訓に特訓を重ねて…遂に俺達はあいつらに勝ったんだ」
「そうなんだ。雷門は最初から強豪チームかと思ってたよ」

そういえば、去年のFF決勝まではいってなかったな。ぱくぱくとコンビニて買ったおにぎりを食べながらぼーっとそんなことを思っていた。




「いきなり何するんだ!!」




円堂君がいきなり罵声を上げたからみんな一斉に視線が彼に集まる。円堂君はモヒカン頭のした同い年くらいの男の子と揉めていた。円堂君はさっきまで何も持っていなかったのに、ボールを持っているということはモヒカン頭の男の子が蹴ったのだろう。

「お前ら、雷門サッカー部だろ?」
「なんでそれを…!?」
確信のあるような言い方…彼は雷門サッカー部のことについて知っているらしい。

「あながこのメールを送った張本人ね?」
「あぁ、そうだぜ?俺が送った。なんだ、騙されて来た訳じゃないんだな」
「えぇ、響木さんに連絡したら『そんなメール送っていない』っておっしゃていてね」

あのメールは響木さんではなく彼が送ったらしい。でも、どうして?

「総帥がお待ちだ。案内してやるよ」









彼をバスに乗せて数十分、どこか倉庫へと着いた。そこには学校なんて建物は見当たらなく、霧が出ているだけだった。

「こんなところに学校なんてあるのか?」
「そう焦んなよ鬼道クン」

なんだかこの二人仲悪そうだなぁ。影山という人の仲間だから鬼道君も警戒しているのかも。
しばらくするとどこからか地響きのような音がし、波が高くなってきた。そして、地響きはだんだん大きくなり、波も荒々しくなってきた。そして、海面が盛り上がったと思うと巨大な潜水艦が姿を現した。

「で、でかいっスぅうう!!」
「なんだこれ!?」

みんな次々と驚嘆の声を上げ、巨大な潜水艦を見ていた。


「これが…」
「そうさ鬼道クン、これこそが…

















真・帝国学園さ!!」






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