豪炎寺君は猫みたいだと思う。何故かと聞かれたら僕は迷わず、一日中観察してみろと言うだろう。特に冬がおすすめだ。

@彼は寒がりだ
冬の教室ではストーブの前が彼の特等席だ。いっつもいる。そして、しばらく動かない。この前なんて、ここに布団を敷いて寝たいとまで言い出した。雪が積もった日は極力外に出たがらない。雪遊びしようよー。断る、寒い。の一点張り。
登校時は重装備。僕はマフラーだけなのに、よこせ、と某ガキ大将じみたことを言ってくる。理不尽だ。きっと、家ではコタツの守護神なのだろう。


A雨の日はダルそうにしている
これは梅雨の時期によく見られる。僕自身も慣れない湿気で参っているけれど、豪炎寺君は湿気というより雨の方に参っているようだ。雨が降っている日は最低限動こうとしないし、よくぼーっと一点を見つめている。元々、凛々しい顔立ちの彼だけれど、よくよく見れば軽く口を開けてポカンとしてることが多い。前、そこに飴を放り込んでやったら二葉を握りつぶされた。

B暗くては狭い場所が好きだ
よくロッカーの中に収まっていたりする。何してるの?って聞けば、落ち着くからここにいる、と返された。偶に僕のロッカーの中にもいるから困る。豪炎寺君曰わく、僕のロッカーは私物が少なくて入るのに適しているらしい。じゃあ、自分のロッカーの中の荷物全部出してそこに入れよって言いながらロッカーを閉めたら怒られた。理不尽だ…。

C日向ぼっこが好きだ
豪炎寺君はよく部活の休憩時間を狙って日向ぼっこをしている。暑くないの?と聞いたら気持ちいいと答えて、そのまま夢の世界へ旅立ってしまった。僕も一緒に寝っ転がってみたが、日差しが強すぎて暑かった。僕は日陰に移動してそこで涼んだ。





と、まぁこのように豪炎寺君の行動はまるで猫みたいなのだ。上げたらきりがないからここで切らせてもらうが、ポーカーフェースの彼にだって面白い所はある。

僕はそんな彼が大好きなんだ




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