「吹雪!!!」
「………」
不良の一人が振り上げた鉄パイプをなんとか脳天直撃は免れたが、代わりに腕で鉄パイプを受け止めていた。
「大丈夫か!?」
骨折しているかもしれない…
そう思い、吹雪に駆け寄って片方の腕を掴んで逃げようと試みようとした瞬間…
「いってーな…糞野郎…」
は?
「士郎の腕が潰れたらどうしてくれんだよ。ただでさえ、こんなほっせー腕なのによぉ…あぁ?!」
思考が追いつかない
目の前にいるのは吹雪で、でも明らかに口調や声のトーンが別人で…
「どういうことなんだ…?!」
「おい、てめぇら」
「な、なんだよごらぁああああ!!!」
そして、あの吹雪からじゃ信じられない発言。
「てめぇら、ぶっ殺すからそこに直れ。
『王の時間』だ」