一匹狼は孤独を好む
孤立は安らぎ、孤高はプライド
僕は何でこんなことをしているのだろうか?
「おはようございます」
ガラッと教室のドアを開け、僕は堂々と先生に挨拶をする。
「吹雪…」
時間は11時過ぎ、今は数学かぁ…
「また遅刻か…いい加減にしないと」
「すみません。僕、低血圧なんで朝は苦手なんです」
にっこりとした顔で答えれば先生は黙ってしまう。「次は気を付けろ。早く席に着け」と言うだけだ。
「(この笑顔は本当に怖いのだろうか?)」
窓側の後ろから3番目の自分の席に着き、鞄からは何も出さずに僕は外へと視線を向けた。
「……今日は日常なのかな?」
あれ?僕はいつの間にコレが日常になっていたのだろうか?