「レンちゃん、こっちこっち!」「あー、ほら人にぶつかっちゃうから走んないで。」「はーぃ。」「で、ここが来たかったお店?」「うん!可愛いでしょ?」「そうだね、可愛いかも。(でもボクの好みとは真逆だなぁ。)」「ぼーっとしてないで早く入ろ!」「はいはい分かったからそう急かさないでよ。」「だって欲しかったスカートが売ってるんだもん!売り切れちゃう前に買わないと!!」「あぁ、これか。前に雑誌見ながら言ってたもんね。」「そう!うーん、でもオレンジとピンクどっちがいいかなぁ?」「ボク的にはオレンジ。でもピンクも柔らかくてイイかも。両方買えば?」「そうすると服が買えなくなっちゃう…。」「予算いくら?」「一万五千円くらい。」「服はいくらすんの?」「たぶん八千円…スカートが五千円だから二着も買えないよ。」「んじゃ三千円出してあげる。」「いいの?!」「いいよ、去年誕生日プレゼントあげられなかったし。」「やった、ありがとー!!」「どーいたしまして。ほら、服も選びに行こう?」「うん!レンちゃん大好きっ!!」「ボクもスズ大好き。」(羊飼いは甘やかし上手。)Prev Novel top Next