悪戯が過ぎるよ、ねえ。眼を開けて。
多分出逢ったのはプラットフォームだったと思う。あたしの荷物はとてもとても重くて、あたしでは汽車に乗せられないくらいで。
それを貴方は軽々と持ち上げて。
それがあたしたちの出逢いだった。
それから何年経ってもあたしたちは変わらず仲良しだった。
あたしは貴方の協力をして、貴方はあたしの協力をした。
お互いに愛するひとがいて、すごく幸せだったとおもうの、何をするのにもあたしは貴方と、彼と。一緒に居られて。すごく。
貴方とは家族同然だった。
貴方もそういってくれていた。
ああでも幸せって長くは続かないものなんだね。
知っているの、あたし。
彼はどこかとおくへいってしまったということや、
貴方がもう二度と眼を開けてくれないこと。
彼女もまたそうだということ。
ねえせめて最後に大好きだったって伝えたかった。
血は繋がっていないけれど、永遠だって云ってくれた、貴方に。
(あなたの最期に、傍に居られなかったなんて。)
2010/02/20