嗚呼今日も睫毛を上げて。隣で未だ寝ている彼女に負けない為。彼女は翡翠色の目をしていて、聡明で美しい。そのくせ自分に自信がないから恐ろしい。あたしの隣に居るには相応しくない(彼女が美し過ぎて、あたしが余りに酷いから)と思ったけれど彼女が仕方がないほどに愛しくて。その愛らしい唇で言葉を紡がれてぎゅっと抱きしめられたりしたら、ああもう。きっと彼なんてひとたまりもないでしょう。でも今その心配をする必要はないの。何より、彼女の一番はあたしなのだから。ああ彼に憤慨する彼女はとても美しくて思わず見惚れてしまいそう。そんな彼女に彼は未だ振り向いてもらえない。ああごめんなさい、もう少しだけ、傍に居させて。何れ別々の道を歩むことになるのだから、もう少しだけ。







(三年前の作品です。名前変換なくてごめんなさい。)

2010/02/20

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