「というわけで、怖い話をしようと思う」
「征ちゃん、脈絡がなさすぎやありませんか」
「ゆず、夏と言えば怖い話だろう？」
「まぁ、そうかもしれませんが……」
「あの、始まる前から既に死んでいる人たちがいるんですが」
「まっまだ死んでねーよ！　何言ってんだテツ！」
「そうっスよ！　心外っスよ黒子っち！」
「さっちゃーん、大ちゃん剥がすの手伝ってー」
「ええ？　もう、男の子が２人して梨乃ちゃんにくっつくなんて情けないなぁ！」
「み、緑間くん……その、手にしているものって」
「今日のラッキーアイテムの蝋燭なのだよ」
「うわああやっぱりぃぃぃい……！」
「ナイスだ真太郎！　日も落ちてきてるし始めようか！」
「ま、マジでやるんスか！？」
「暗くなる前に帰ろうぜ！！」
「こういうのよくないと思う、なー……」
「僕の言うことは？」
「ぜったーい……」
「敦くん、帰りにパピコ半分ずっこしませんか？」
「するー！　白ちんと半分ずっこ！」
「藍畑さん、もう少し力を弱めていただけると」
「ごめん……無理……」
「藍畑、黒子の手首から有り得ない音がするのだよ」
「きゃああテツくんが死んじゃう！！」
「死にはしませんが今後の部活に支障をきたす恐れはあります」
「黒子はもう少し動揺するのだよ！」
「赤司くん、順番はー？」
「ぬかりないよ。既にあみだくじを決行済みだ」
「赤ちんさっすがー」
「というわけで、こうなった」

順番：青峰→黒子→橙木→紫原→桃井→白神→黄瀬→藍畑→緑間→赤司

「あ、大ちゃん死んだ」