05

ニカッと笑うナルトはやはり、何か凄いなと感じる、シカマル。バカでドタバタな奴だが、この里は何度もナルトに救われた。


「あ…そういえば、名前なんて言うんだってば?」

「え、えっと…みょうじなまえです」

「なまえか、俺はうずまきナルトだってばよ!これからよろしくだってば!」

「え?」

「は?」


ナルトはいつも吃驚する事をしてくれる。今も、そうだ。


「なまえは木の葉隠れの里の家族だってばよ!」

「ちょっと待てナルト!身元も分かんねぇ女だぞ」

「なまえは大丈夫だ」

「何を根拠に…!」


ナルトの目は真っ直ぐシカマルを見つめていた。その瞳は、“信じろ”“安心しろ”とも違う俺達、家族に向ける“火の意志”が写っていた。


「はぁ……分かった、よろしくななまえ」


◇◇◇



「で…なまえは何処に住むんだ?」

「んー、シカマルよろしくだってばよ!」

「バカ!そりゃマズいだろ!」

「だ、だめですか?」


は?、普通に男と女が同じ屋根の下に暮らすのはマズいだろ!ってか、何でこんな時に限って拒否んねぇんだよ!


(ショボーン)


「わ、分かったよ!」

「ありがとうございます。」

「敬語使う必要ねーよ、名前もシカマルでいい」


…めんどくせぇ
何か調子狂うぜ……



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