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始まりは単純だった
ただ大輝と一緒に屋上で弁当を食べていた昼休み
これからおこることも知らず
呑気に私たちは他愛もない会話を繰り返し
笑いあっていた
そんな時、平穏が崩れる音が聞こえた
「名前、話があるからついてきてくれるかい?」
赤司君の言う事は絶対
疑問形だけど、断れない
逆らっちゃ、いけない
心配そうに眉を寄せる大輝に、大丈夫だよ
と残して、私は屋上から去った
始まり
(踏み出した一歩は、崩壊への一歩)
20120819
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