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「え」



あまりに驚いて、とてつもなく間抜けな声を出してしまった、と思う







なんで、赤司君が







ここに、彼がいるの








あぁ、そうか




「赤司君は、ここから家が近いんだったね
 通学路?」





制止がきかない、もう死んだんだから、どうとでもなってやれ



どうせ私が誰かも分からないだろうし




そんな風に頭の隅で考えながら、私は赤司君に話しかけていた








「…そうだよ、それよりも、そこの女性には話しかけないでいいのかい?



 ──君の、母親だろう」







「!!!」




なんで、知ってるんだろう







誰かが、この事故の事を、赤司君に話したんだろうか






自分で言うのもなんだけど、バスケ部エースの優等生だった私は、
先生に気に入られていた




あの人、こっちの世界でも鬱陶しかったのに、
ここに来てまで私を苦しめる気か






「…私が、何で赤司君の名前を知っているか、聞かないんだね



 見ず知らずの他人なのに」





「そうだね、君自身とは見ず知らずの他人だ、

 でも、名字名前なら知っているよ
 今朝担任が君の話をしていたからね」





あぁ、やっぱり






「…そうなんだ」





確信があった考えを再確認したその時、






衝撃の言葉が私の耳に響く








「君が僕の事を好きだということも、知っているよ」







「え」








二度目の、間抜けな声







「な、ななな何で!?どうしてその事を!?」







「これも担任の話だけどね、エナメルバッグから
 僕宛てのラブレターが出てきたらしいよ」




親切に教えてくれるのは有難いけど、

あの先生、まじで幽霊の怨念とか祟りとかで殺せないかな








きっと今の私は、頬が真っ赤だろう




もうダメ、生きてけない

あ、もう死んでるんだっけ



「あぁ、もうこんな時間か、じゃあ僕は帰るよ、またね」






またね




そんな赤司君の言葉で、
今までの負の感情何て、すべてなくなってしまった








「うん、またね!!」



私は大きな声を出して、笑顔で赤司君に手を振った













別れ際、彼が笑ってるような気がした












死んで、良かったかも






初めてそんな事を思った、夏の香り漂う午後












夏の光
(キラキラと輝いて見えた彼と、いずれ幽霊になった事を後悔する私)















20120824




夏休みの宿題が終わらない←
コレやばいよね、死亡フラグだよね←


とりあえず頑張る


そして相変わらずのグダグダごめんなさい

早くイチャコラさせたい←












 

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