ちっス!!俺は、今をときめくあの超人気モデル、黄瀬涼太っス!!



今から紹介する、俺の彼女、名前は



「誰が彼女だ」



ゴホン、俺の彼女、名前は



「誰が彼女だ」



──ドバキャッ



ゲフォッ!!



……名前は



可愛くて、俺のお姫様で、



まぁそんな事分かりきってるんスけど








そんでもって、俺の──












嫁っs「いっぺん死んでこい」






ドゴッ  グキャッ




「え!?名前!?今、グキャッって言ったっスよね!?グキャッって、グホォ!!!」




「ふぅ」




「…そんなツンデレなところも可愛いっス!!
 ところで名前、後ろ3cmと前髪5mm切ったっスね!!」




「どこにデレが見い出せた、そしてミリ単位で気付くな
 気持ち悪い」



「冗談キツイっスよ!!それに前にもまして可愛くなったっスね!!
 ちょっと髪撫でさせて「嫌だ」……めげないっス!!」



「いやめげろよ」



「その赤いソックスも可愛いっスね!!今流行ってるメーカーのヤツを履いてるなんて
 さすが名前っス!!
 まぁその靴下よりもちょっと露出した太ももに目がいっちゃうっスけど!!
 もしかして誘ってるんスか!?あぁ、今なら死んでもいいっス!!!
 あ、鼻血出て来ちゃっ「ならば死ね」ギャァッ!!」



…上靴で踏まれたっス!!


まぁそんな名前も可愛いんスけど!!



これも一種の愛の表現っスよn「きもい、ウザイ、へたれ、犬、やっぱきもい」




もう!!愛の言葉には余計なモノがいっぱいあったっスy「むしろ貶めてしかいないだろ」




「はぁ…今日もラブレターで呼び出しくらったかと思えば
 またお前かよ…いい加減諦めろ、そして死ね」



…今の言葉は空耳ってことにしとくっス




「じゃあもう帰るから」



「え!?もう帰るんスか!?じゃあ送るっス!!さぁ、俺と右手を「繋がなくていい」

 何でっスか!?」



「学校の屋上から教室までの距離のどこに危険があるって言うんだ」



「危険だらけっス!!もし窓ガラスが野球ボールで割れてその破片が当たったら!?
 もし廊下で紫っちにぶつかったら!?もし帰り道に誰かに襲われでもしたら!?」



「その可能性はお前といる方が大いにある、そして何故紫原限定」



「俺がなんで名前を襲うんスか!?まだ襲ったりしないっスよ!!」





キャッ!!まだ、なんて言っちゃったっスぅ!!


俺ってば、ダ イ タ n「まじで死ね」



「やっぱりツンデレが素敵っス!!」





そんな俺と名前のラブラブイチャイチャタイムに「どこがだ」

なんと!!黒子っちが!!



「どうも」



「どもっス!!…ってえぇ!?なんで黒子っちが!?
 てか俺と名前の時間邪魔しないで欲しいっス!!」


「テツ!!どうしてここに!?」



「名前さんの帰りが遅かったので、迎えに来たんです
 案の定、また黄瀬君に捕まってたんですね
 …あ、もしかして迷惑でしたか?」



まだ唖然としてる名前に黒子っちが話しかけた




答えは勿論




「ぜんぜん迷惑じゃないよ!!むしろ有難う!!」





そう、ぶんぶんと頭を振って、全然迷惑じゃ……って、アレ?






おかしくないっスか!?



何で迷惑じゃないんスか!?とっても迷惑なんスけd「お前が迷惑だよ」



「ひどいっス!!名前に愛を伝えてるだけなのに!!
 それとも何っスか!?名前は愛を伝えられるのが嫌なんスか!?」



「そんなことないよ、お前以外なら」




「うわーん!!黒子っちぃいい!!名前が意地悪してくるっスぅ!!」




「黄瀬君、僕に近寄らないで下さい
 変態がうつります」



「黒子っちまで!?てか変態ってうつるんスか!?」



「バカだね」



「バカですね」



「ひどいっス!!」




まぁアレっスよね!!好きな男の前では強がっちゃうアレ!!



そう、ツンデレっs「黙れ」







そんなツンデレな名前!!今日も可愛いっスよ!!



なんてったって、俺のお姫様で、俺の大好きな人で──





「テツ、いまのうちに帰ろうか」


「…そうですね(だんだんと黄瀬君が哀れに見えてきました)」


「気にしちゃダメだよ、情が移れば甘くなっちゃうから」


「勿論です、名前さん」











そして名前の事を考えていたらいつのまにか当の本人は消え去っていた










キーンコーン








あ、やべ!!昼休み終了のチャイム鳴っちゃったっス!!














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