今日も私は碌な目に合わない、きっと












だって








「あぁっ、名前可愛いっス!!振り向いて、振り向いて下さいっス!!
 その輝かしい笑顔を俺にも!!俺だけにぷりーずっス!!ぎぶみー!!
 お願いっス、名前、いや名前様っ、マイプリンセス!!
 だからちょっとこっち向いてっス!!」








こんな変態が傍にいるんだもの








「名前、行かないくていいの?あれでもモデルさんだし…」


「ウザイから無視」








「あぁぁぁああああ!!もっと名前の事知りたいっス!!
 バストサイズとk「お前に触らせる胸なんて存在しない、故に教える必要もない」

 あ、じゃあパンツの柄とk「ブタ小屋行かせてやろうか?」…ツンデレ可愛いっス!!」




「てゆーか黄瀬君、何でこんな時間にここに…?」





私の親友、円華ちゃんが野郎に話しかけた




確かに今はただの10分休憩、授業と授業の合間だ


何故ここに、ついこんなときにまで出没するようになったか








「あ、忘れてたっス!!名前ってプリン好きだったっスよね?
 今日の調理実習で作ったんで、どうぞ!!」




「涼太君、」




「え?あ、もしかして感動してフラグ立っちゃったっスか!?
 そりゃあ愛を込めて作ったし」




「自分で処分しろ」




ガハッ!!と苦しそうな声と醜いモデルの顔が廊下に晒される



黄瀬の口に押し込んだのは












──バケツいっぱいのプリンだった



























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