にしても、どうやってくっつけるかな







あ、気になる?



誰と誰くっつけっか








俺がお膳立てしてやんのは、あのちょー怖い先輩、宮地先輩と






マネージャーの名字名前ちゃん





この名前ちゃん、めちゃくちゃかわいんだけど、



宮地先輩がもうこれでもか!!ってくらいの超奥手





のくせして俺が名前ちゃんの名前呼んだだけで
睨んでくるから、もう俺としても堪らない






で、さっきみたいに2人だけで会話とかしてると



どっちもどもってすぐ離れちまう




それもはや会話って言えないんじゃね?ってくらい
喋ってない






で、他の三年の先輩にも一応確認したけど、
やっぱ宮地先輩は名前ちゃんが好きだと



名前ちゃんはもう好きですオーラ全開



まぁ照れが勝って話しかけらんないんだろうけど




あれで好きって気付かないのは、真ちゃんみたいな本当の鈍感や、
宮地先輩ぐらいだ





で、三年の他の先輩方は
「見ててイライラすんな…」って言って俺を見てきた



まぁそれは「片づけてこい」っていう意味だし、
俺もハラハラしてたし、




くっつけることにはしたけど…









ほんと2人とも奥手過ぎて困る



会話もままならないんじゃ告白とか無理だろうし、
第一2人にそんな勇気ないよなぁ…







と考えていると、真ちゃんがいきなり話しかけて来た






「…高尾、どうしたのだよ」



「え?なになに?何かあった?」



「これでもか、というくらい気持ち悪い顔だ」



あー、まぁしょうがないよな、



っていきなり真ちゃんひでぇ!!



まぁ一人で悩んでても先には進めないだろうし、
一応真ちゃんにも聞いてみっか



「なぁ、真ちゃん

 もし相思相愛で、どっちも超奥手で、
 すっげぇコミュニュケーションとりにくい人達がいて、
 その人らを告白の展開まで持ってくのには、
 どうすりゃいいと思う?」


「…名字と宮地先輩の事か」


「え!?真ちゃん気づいてたの!?」


「さっき宮地先輩を除く先輩達が話していたのを偶々聞いたのだよ

 高尾が出来なかったら後で軽トラだな、とも言っていたな」



「え!?マジかよ…こんなん出来っこねぇしなぁ……


 真ちゃん!!何か良い案ないのかよー」


「俺自体にそのようなものはないが、どうしてもと言うなら
 知り合いに頼んでやらん事も無いのだよ

 …第一、俺にまでとばっちりが来ては嫌だからな」


「結局自分の為かよ!!まぁ出来るなら頼むけど、
 それって誰だよ?」


「…恋愛の、エキスパートだ」







プルルル  プルルル


ピッ


『はい、もしもし、黄瀬っスよ!!急にどうしたんスか、緑間っち』


「あ、ごめんごめん!!真ちゃんじゃなくて俺!!高尾和成って言うんだけど」


『あぁ!!あの緑間っちの相棒の!!
 で、その高尾君が俺に何の用っスか?』


「あ、そのことなんだけど…」












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