03
「な、何でッスか…!!」
「あいつが桃井に目をつけていた事は
入部当初から分かっていた
だから僕たちも可能な限りで桃井を守っていた」
「だがいつも桃井の傍にいた青峰がちょうどシュート練習をしている時に、桃井が体育倉庫にマットを取りに行く事になった」
「最初は名前がついて行こうとしたんだが、俺たちがいた第一体育館と体育倉庫はそこまで離れてなかったからな
さつきは名前を断って一人で行っちまったんだ」
『それでさっちんの帰りが遅くて心配になった俺が見に行ったんだ
そしたら…』
ひどい有様だったよ
さっちんのシャツは引き裂かれて、あたりにはボタンが飛び散ってた
灰ちんはニヤニヤ笑ってさっちんのブラに手をかけようとしてた
ご丁寧に自分のネクタイでさっちんの腕を縛って、さっちんのタオルで猿轡噛ませて
思わず殴っちゃった
まだ震えてるさっちんの耳を塞ぎながら涼ちゃんに説明する
「だったらなおさら…!!」
「出来なかったのだよ
お前が来るまでは灰崎は日頃の素行は別として、
力のあるプレイヤーだった
そんな奴をスタメンから外すことも出来なければ、
桃井の情報能力を捨て置く事も出来ん」
『それにさっちんはバスケ、好きだったしねー』
「だから俺がスタメンになってそいつが退部に…」
「そのうち顔合わせすんだろうよ
まだ正式には退部してねぇからな」
20120831
続きます!!
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