10000Hit記念 | ナノ

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「ハァ……」

「辛気臭いため息すんなよ」

「だってエース……」

朝の別れ道が辛い。

私はサボとルフィの背中を見つめた。

「なんか寂しいなぁって思って」

「なにが?」

「いっつも一緒だったのに、離れ離れになってくの」

「しょーがねェだろ」

うん、と★は返事をした。

わかってる、わかってるけど……

「サボ、こないだ告白されたらしいぜ?」

「うそっ!?」

私たちの間にはどんどん秘密が増えていく。

私もずっと秘密を抱えている。

「サボ、モテるんだろうなぁ」

「そうかもなぁ」

「エースも、モテるもんねェ」

「そーかぁ?」

「こないだ告白されてるの見た」

「・・・・・・」

2人はなんだか輝いて見える。

中学に入って人気者になって、高校に入ったらますます遠い存在になっていった。

エースは落ち込む★の頭をぐしゃぐしゃっと撫でた。

「ちょっ!エース!」

「ちょっとは元気でたか!」

「元気とかの問題じゃないでしょ!もぉ!」

なんだかんだでこの優しい幼馴染に甘えてしまう。

私はもう見えないサボとルフィの影を見つめた。




ずっとそばにいてほしいと思うのは
ダメなことですか?








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