確かな愛を君に(4/6)
太陽の船・・。
ルフィらしい。
「★ーーーー!!!」
少し大人になったルフィが目の前に現れた。
本当の兄弟じゃない。
でもやっぱり似ている。
エースに・・。
「お前に会いに来たんだ」
ルフィの船にあがったらグルグル眉毛のコックさんがおいしい紅茶をだしてくれた。
それはとっても落ち着く味。
きっとこれから落ち着かない話が待っているのだろう。
また現実に戻る。
エースは死んだのだ。
「エースが、死んだ」
「・っく・・」
涙が溢れてくる、必死で歯を食いしばった。
「お前ら、はずしてくれ」
その場にいたクルーが何も言わず席を立つ。
ルフィと二人になって、私は泣いた。
「悪かった」
「っ・・んで・・」
「俺が助けてやれなかったんだ。俺のせいで・・」
「やめて・・やめて!やめてよ!!」
「悪かった」
ルフィのせいじゃないのはわかってる。
でも・・でも・・・
「お前に謝りに来た」
なんで私に?
私はエースのなんなんだろう。
「それで、お前のことつれていく」
「・・は?」
「エースから頼まれたんだ、お前の事」
「・・えーす・・?」
私はエースの最後の言葉を聞いた。
─愛してくれてありがとう。─
私は泣いた。
愛してる、愛してる、愛してる、愛してる愛してる・・!
いくら言ったって足りない。
伝えられなかった。
伝えたかった!
伝わってた?
愛してる。
あなただけをずっと・・・
伝えたかった・・!
「エースは言ったんだ。『あいつを・・★を・・よろしく頼む』って」
ルフィがエースにたくされたもの。
『俺が生涯でただ一人愛した女だ。あいつに伝えてくれ、愛してるって』
─ありがとうって─
★は涙を流した。
ありがとう?
そんなの・・・私のセリフだ。
愛してるって・・?
そんなの・・そんなのずるい。
聞きたかった、エースから。
愛してるってそんな言葉、誰かに託さないで。
エース、エース・・会いたい──
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