女、男(8/8)
「嘘だったぁ!?」
案の定船に帰ったら冷やかされた私たち。
何も情報がなかったことを報告するとあっさりとそんな奴いねーよとネタばらしをされた。
「だってよーお前ら見てるとイライラしてたんだもん、なー」
「サッチ隊長はともかくマルコ隊長まで!?」
「マルコはお前の事心配で心配で仕方なかったらしいよ」
「お前限界だったろい?」
「マルコ隊長・・・」
「まんまとはめられたわけだな、俺たちは」
私とマルコ隊長の間に入ってくるエース。
「男のヤキモチは可愛くないねー」
「うっせぇ!!」
「ま、丸く収まったならよかったよい」
「あーこれから★にセクハラできなくなっちゃうなー」
「させねぇよ!!アホか!!つーか今までしてたのかよ!!!」
この男、結構独占欲が強いらしい。
知らなかった男の顔に、私はまた恋をする。
俺はきっとこいつが初めから女だったら
恋なんてしてなかったんだろう。
いつの間にか入り込んできて
いつの間にか俺の中で女になった★。
恋なんて馬鹿げてると思ってた俺を
変えてくれたのは★なんだ。
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