短編 | ナノ

君との未来


CAST サンジ



「私、虫苦手な男の人ってちょっと・・・」

それは彼女の一言で始まった。

「そ、それは蜘蛛とか気持ち悪い系の虫が苦手ってのも・・」

「もちろんアウト」

ニッコリと笑う彼女の微笑みがサンジには悪魔のいや小悪魔の微笑みに見える。

「だって私一切虫ってダメなのね?一緒にいる男の人もダメだったら生活していけないでしょ」

家にそんなもん湧いてでたら一目散に逃げて行くわよ。

その間にパッとどうにかしてくれる人じゃなきゃ。

彼女はそう言った。

「・・・家に虫がでたらウソップに来てもらおう」

「いや、サンジくんと住む気は・・」

「それが嫌だったら・・しょうがねぇ、俺も男だ。気持ち悪い虫だってなんだって君のためなら!!」

「いや、サンジくん・・?」

「ううぅ、想像しただけで鳥肌たっちまう。けど大丈夫。今度でたら俺が・・」

「サンジくん」

一人妄想を繰り広げるサンジについていけない彼女はため息をついた。

「あっ、ごめん。何か言ったかい?」

「いーえなんにも」

呆れた彼女はやる気がなさそうに答えた。

「サンジくん」

「ハイ」

「私を愛してるなら、まず虫嫌いをなおしてね」

ハートを散ばせ言う彼女にサンジはますますノックアウト。

拳を振り上げ海に向かって叫ぶ。

クスクスと笑いながら楽しみにしてる。と彼女は言った。

未来。

「キャー虫ー!!!」

「なにぃ!?うわっ、キモッ!!」

「どうにかしてよサンジくん!!」

「いやいやいや・・。いや!!俺がキミをまも・・」

「飛んだー!!!!!」

「「来るなぁぁぁぁぁ!!!!」」


まぁこんな日も楽しいかもしれない。

彼女はそんな事を考えて気持ち悪い虫を克服するべく

ウソップに相談しているサンジを見て笑った。


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