短編 | ナノ

君の隣で(3/9)


翌朝

「みんな怖がって近寄れねぇよい」

机に座り不機嫌極まりない顔をしているエースにマルコは言った。

「あぁ?いいだろ別に」

「そんなに別れたのが堪えたんなら・・」

「あ?・・あぁ」

そう言えば失恋したんだっけ、俺。

今まで忘れてたことにエース自身驚いた。

「原因は他か」

「ほっとけ」

余計に怒らせたらしい。

こんな時にあいつはどこいってんだ。

マルコは教室を後にした。

「・・ルフィはいいのかよ」

エースは窓を眺めてポツリと言った。

そこにはルフィと★の姿があった。

もうすぐチャイムが鳴る。

じゃれあいながら走っている弟と★にさらにムッとした。

「っ!?」

昨夜自分は誤解されると拒否されたのに・・

「なんだよ、アレ・・」

スピードが落ちる★にルフィが手を伸ばすと★はルフィの手をとった。

「・・っざけんな」

なんなんだよ・・とエースは机に突っ伏した。


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