短編 | ナノ

はじまりはベットの上で(2/2)


「あ、そっか。家族だもんな」


本能のままに生きるエース。

ようやく話が通じたらしい。


「家族としちゃったら気まずいでしょ」

「★と気まずくなんのは嫌だな」

でしょ?と得意げな私。

なんだか先生になった気分だ。

もうなんだか投げやりになってきた。

アホだ、コイツ。



「それに、こういうのって大好きな人とするものでしょ?」

根本的な所だよ、それ。

あまりの出来事で忘れてたけど、それ前提でしょ!普通は!


「好きだぜ?★の事」

「そーいう好きじゃなくて。その人だけ違うく見えるの。独り占めしたい、一生この人と一緒にいたいってこの人しかいないっ!って」

「★・・お前・・」


エースの顔つきが変わった。

「お前、そーいうやついんのか?」

「え?」

「いんのかって聞いてんだよ!」

「い、います・・」

今にも炎がでてきそうなくらい熱い。

「誰だよ、それ」

「やっ・・」

「言えよ」

燃やされそうだ。

「エース・・?」

「言わねぇと無理やり犯すぞ」

「えっ・・」

「早く言えよ、俺が押さえてるうちに・・」

涙が出てきた。

「・・・わりぃ」

「絶対、言わない」

「そうか」

「エース、こっち向いて?」

「ヤダ」

「向いてくれなきゃ無理やり犯すよ?」

「は?」

こっちを向いたエースに思いっきり微笑んだ。

「私が大好きな人、エースだけには教えてあげない」

「無理やり犯すぞ?」

「・・言わないもん」



エースは優しいキスをくれた。




一生貴方と一緒に居たい。
もう離すもんか!
夢見てた事が現実になった。





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