短編 | ナノ

確かな愛を君に(6/6)


「でもお前の気持ちもエースはちゃんとわかってたんだ。もう覚悟してた」

伝えていないのにいったいどうして?

「お前の手配書、俺もエースも見たんだ。嬉しかったなーありゃ」

エースは★の手配書とルフィの手配書を大事に持っていた。

「白ひげのおっさんのとこのやつから聞いたんだけどよ、俺の女だって言いふらしてたらしいぞ」

ニシシとルフィは笑った。

エースはすぐにわかった。

自分を探しに海にでたのだと。

手配書の写真には小さく乗っていた、エースの手配書が。

「通じてたんだ・・全部、通じてたんだ」

信じてた。

でもエースが死んで全部信じれなくなっていた。

信じていたからここまでこれた。

でも・・確認する術はもうなかったから・・。

「当たり前だ。エースは最後の最後までお前を守ったんだ」

「今も、エースに守られてる。だってルフィ、私に会いに来てくれたんでしょ?」

生きる術をなくしていた私に、ルフィを差し向けてくれた。

そしてもう一度生きる勇気をくれた。

あなたって人は・・本当に、愛すべき男。

「エースはお前の幸せを願ってた、それで俺に託したんだ。だから★、お前に幸せになってもらわなきゃ俺が困る」

全力で守られている。エースに。

「私の・・幸せ・・」

幸せにならなければいけない。

私は、私を守ってくれるエースのために。

エースと一緒に。

「だから★、俺の船に乗れ。エースが見た世界、エースが見たかった世界全部見とけ」

「・・っ・・ル・・フィ・・」

言葉にならなかった。

「そうときまれば出発だぁ!!」

クルー全員、船長の意思に異論はなかった。

当たり前のようにある居場所。



エース、やっと会えたね。

これからずっと一緒に、全てを見よう。


進むサウザンド・サニー号の上で

私は誓った。

エース、あなたの分まで生きていく。

あなたが願った私の幸せを

私は、悔いのないように生きる。



冒険のずっと後のほう

白ひげのクルーに会った私は大いに歓迎された。

娘として。

親父の息子、家族の嫁さんだからもう娘だと。

ポートガス・D・エースは

★を生涯の伴侶として迎え入れることを父にお願いしていたらしい。

その日がきたら、結婚式に宴だと

父は笑っていた。



グララララと、




会えてよかった。


今日も私はあなたに守られている。


エース、あなたはこんなにも愛されている。


あなたへの確かな愛を、今私は感じている。




end

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最上級の愛の形
愛する人の幸せを守りたい。
自分がどうなろうとも



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