ゾロと二人、知らない部屋に閉じ込められた。
至って普通に見える扉には「相手のことを好きにならないと出られません」とご丁寧に書かれている。何をバカな、未だに呑気に眠り続けてるゾロを尻目に扉に手をかける。押しても引いても、殴っても蹴ってもピクリとも動かない。クソ、めんどくせぇな。どこの能力者の仕業だ。覚えてろよ。後ろから大きなあくびが聞こえた。
「ようやく起きたか。寝坊助」
「なんだここ」
「知らん。起きたらここに居た」
「さっさと出れば良いだろうが」
「それが出られねぇんだよ」
「は?ンな訳ねェだろ」
やってみろよ、と言う前にゾロが扉に手をかけた。
「出れるじゃねぇか、アホ」
「は?」
「なんだよ」
ゾロが不審そうなツラで俺を見る。俺は扉から目が離せない。俺の視線を辿って、ゾロが扉に目を向けて固まる。なぁ、お前、それって、まさか。

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ゾロは『相手のことを好きにならないと出られない部屋』に入ってしまいました。
60分以内に実行してください。
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まさかまさかそんなまさか

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