『なー、入ってもええですか?』




「アカン!!」







外から聞こえた声に大声で返事をして飛び出して行く光。
ちゅーかなんか聞いた事ある声やな…。






『なんやねん光かいな!ええやろ入れろや!』



「絶対アカン!!」



『お前が言っとったケンヤさんとやらがアタシの会った人か確認するだけやからええやろ!!』






外からの声が俺の名前を言ったんが聞こえて部室の外に顔を出してみる。






「俺がどないかしたんか?」



「……ホンマ謙也さんいっぺん死んでk「ほらほら落ち着きぃや財前。ちゅーかその釘バット仕舞え何処から出したねん。」放して下さい部長。」






殺気でギラつく光に顔を引き攣らせとると、誰かに手を握られる感覚がした。
そちらに目をやるとそこにいたのは、






「あれ?アンタ今朝の女の子やん。」






今朝不良から助けた女の子やった。
その子はさっきからキラキラと目を輝かせながらこっちを見とる。



ちゅーかじっくり見るとホンマ光にそっくりやな…。
光がもうちょっと先輩を敬っとったらこんな感じなんかな…。
その光は今白石に後ろから羽交い締めにされとる訳やけど(多分白石が光放したら俺が死ぬ)。






『あ、あのっ!!』



「お?なんや?」






突然思い切った様に大きなハッキリと話し始めた少女に返事をすると、彼女の顔がより一層輝いた。






『に、二年五組の財前灯云います!一目惚れしました、返事は要らんから一緒におらして下さい!』






【瓢箪から独楽が出る】






(えええ゛えぇ!?!?光の妹ぉ!?)(光お前双子やったんやな)(ホンマ謙也さん殺す)




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