とにかく仁王がサボっている事が判明したので幸村君がレギュラー陣に集合をかける。
柳生曰く、「外周中に入れ替わりました」との事。
柳が捜索した結果仁王は見付かった。
それはもうあっさりと。



柳の話しによると仁王は直ぐ近くの空き教室の窓際でシャボン玉を吹いていたらしい。



そして現在、俺達の目の前には御立腹の真田が般若の様な顔をして仁王立ちしている。
その真田と向き合う様に立っているのはサボり犯仁王と共犯者柳生。
隣にビクビクを通り越してガタガタ震えながら立っているのは雅輝。
既に涙目だ。






「部活をサボるなど…たるんどるわ!!






バキャァッ!!という凄まじい音と共に仁王と柳生が吹っ飛ぶ。
仁王は直ぐに起き上がったけど柳生は少し起き上がる迄に間があった。
真田の鉄拳はかなり痛いからな。
というか柳生が殴られるのはかなり珍しいぜぃ。
真田は暫く仁王と柳生を睨み付けた後今度は雅輝に目線をやる。






「お前もだ!兄に言われたからといって易々と乗るな!」



『ヒッ……す、すまん…。』






やべ、雅輝目茶苦茶ビビってる。
つかもう殆ど泣いてるし。
これは俺が殴られてでも止めるべきなのか…!?



思わず身構えていたが(柳生もハラハラしてる)、いつまでたっても真田が制裁を食らわす様子がない。
不思議に思って真田をみると、何やら様子がおかしい。
唸りながらバツが悪そうに口ごもっている。






「む……うぅ……………よし、今後は気を付ける様に!!」



『わ、わかったぜよ…!』



「「「あれ!?弱っ!!」」」







真田弱っ!!
つか甘っ!!
あいつ普段あんな優しくねぇだろぃ!!



仁王が「贔屓じゃ…。」とか呟いてるけど誰も聞いちゃいない(柳生はホッとしてる…過保(略))。
流石に柳が真田に突っ込みを入れる。






「弦一郎、少し仁王妹に甘くはないか?」



「むっ……し、仕方ないだろう!!怯え過ぎて殴れんのだ!!」






あー、小動物虐めてる気分になるんだな。
わかるわかる。
よし、これから真田も仲間だな(雅輝が小動物に見える的な意味で)。






「とりあえず時間ももう無いし今日の部活はこれで終わりにしようか。」



「仁王と柳生の罰則は明日だな。」



「……ピヨッ。」






【発覚、後説教。】






(そういや仁王お前何の為にサボったんだよ)(……プリッ)(はぐらかすな!)


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