あれからとりあえずレギュラー+仁王(♀)で昼食を取った。
仁王(♀)は仁王(♂)や柳生から分けて貰った様だ。
どうやら弁当を忘れてしまっていて、ウイッグが無いから出るに出れないでいた所を俺に捕まってしまったらしい。
……悪かった、仁王(♀)。
ゴメンナサイ。
なんか罪悪感がしたから卵焼きを一つ分けてやるとビクビクしながらも受け取ってくれた。
……つか何でコイツこんなビビってんだよぃ。






「それにしても雅輝、このウイッグもう駄目じゃな。完全に絡まっとる。」



『えっ…じ、じゃあウチ明日からどうすればええんじゃ…?』



「諦めてその頭で行くしかなかろ。」






仁王(♂)の言葉に泣きそうになる仁王(♀)。
つか言いにくいな。
仁王と仁王妹でいっか。
仁王と柳生の話によると仁王妹は極度の怖がりで、馴れない人や苦手な人と一緒にいるとビクビクしてしまうらしい。
だから仁王妹の怖がり対策の為に茶色のウイッグで目立つ髪をごまかし、地味に、平凡に過ごさせていたらしい。
確かに茶色だった奴が急にその頭になってると皆ビックリすんだろな…。
つか仁王妹、仁王と瓜二つだし。
違う意味で皆の注目度も上がるんだろう。
ってか俺仁王妹に苦手な人扱いされてんのか…?






「まぁ本当の自分を知って貰ういい機会じゃろ。いずればれる事じゃった。それに双子を公言すれば俺が堂々と会いに行けるから大丈夫ぜよ。」



『ううう…。』



「私も出来るだけフォローしますし…ね?」






仁王適当だな。
つか途中からお前シスコン入ってんぞ。
大丈夫って何がだよ。
自分がか。
柳生もさりげなく母親みたいな発言してるし。






【発見、後不安。】





(こりゃ明日から大変な事になるな)(……ピヨ…)(プリッ)

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