こんにちは、不二就也です。
只今俺はお昼休みの昼食を食べる為に屋上にいるんだ。
屋上にいるメンバーは何時も通り弁当を広げるユーシ。
それから、






「あ!唐揚げ入ってねぇ!クソクソ、いつも入ってるのによ!」






……うん、お分かりだろうけど向日。
どうやら昨日二人は1時間目をサボった時(ユーシは仕方ないけど)に屋上で知り合って仲良くなったらしい。
何に意気投合したんだろう。
少し気になる。



不機嫌そうに眉間にシワを寄せる向日に偶然自分の弁当に入っていた唐揚げを差し出す。
すると表情が一変して目をキラキラと輝かせながらこちらを見てくる。






「不二、いいのか?」



『うん。二つ入ってるからね。』






笑顔で唐揚げを頬張る向日(なんか可愛い)を眺めているとユーシが口を挟んでくる。
あ、これは説教タイム来るな。






「就也、自分ちゃんと食べるモン食べなアカンやろ。」



『いいんだよ、足りるから。』



「ホンマに…育つとこ育たへんで?」






ユーシの台詞にうっと言葉を詰まらせる。
それは嫌だ。
育ってくれないと困る。
女として、胸とか。
まぁない方が動き易そうではあるけれど。
……なんか自分で考えてて虚しくなってきた。






「ユーシお前子供に説教してる母親みたいだぜ。ほら、お礼に卵焼きやるよ。」






ぐちぐち言ってくるユーシを向日が止めてくれた。
ありがとう向日、ナイス突っ込み。
後卵焼きもありがとう。






「せやかて弁当も少ないし……足りるもんなん?」



『俺ちょっと食が細いしね。人に拠るんじゃないかな?』



「そんなもんなんか?」






ユーシはあれかな、女子は皆少食なのか聞きたかったんだろうな。
でも女子でも結構食べる子もいるからね。



隣で会話に入れない、というか意味を掴めてない向日が頭にいっぱい?を浮かべている。
そういえば向日まだ気付いてないんだよね。
俺が女子だって事。
まぁ何時も通り聞かれたら話すでいっか。






「よくわかんねーけど、甘いモンは大食いじゃなくても結構食えるよな!」






向日、甘い物は別腹って君は女の子か。
見た目は女の子だけど、とは言わないで置こう。





【繋がる広がる】






(岳人は甘いモン好きなんやな)(でも唐揚げとか納豆のが好きだぜ)(可愛い好みだね)(笑うなっつーの!)

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