『ふぁ…。』






久しぶり、不二就也です。
只今朝練中。
レギュラー決定戦から既に三日たった。



あ、因みにレギュラーになれたよ。
一応6ー3とか6ー2で全勝出来た。
でもシングルスは馴れないから何度か危うい場面もあった。
まあ本来のプレイスタイルは使わなかったけど。
あの戦い方はダブルス向きだからシングルス用に改良しないと戦えない。
寧ろ違うプレイスタイルでここまで戦えた俺を褒めてほしい。



正レギュラーは跡部(皆が呼び捨てだから移った)とユーシ、元部長に俺、そして向日君とポニーテール君(宍戸君と言うらしい)、金髪君(芥川君…だっけ)に滝君。
なんと元部長以外全員一年生という異常なメンバーになった。
一回先輩達跡部にボロ負けしてるし、向日君と宍戸君は跡部に負けたとはいえ十分実力はあるし。
ユーシは跡部とまともに試合出来るし、俺はダブルスだったけど経験者だし。
芥川君と滝君もスクールとか行ってたのかな。
まぁ年上だからって驕っていた先輩が多かったから仕方のない結果だ。






『ユーシ、教室行こう?』



「……おん。」



『……ユーシ大丈夫?』






ユーシは最近体調が悪いらしい。
多分環境の変化か何かだろう。
以前引っ越しを何回もしてたって言ってたけど地元から相当遠く離れてるし当然環境の変化でストレスも有るだろう。
馴れない土地では疲れも溜まりやすいしね。






『……1時間目休んだ方がいいよ。屋上でも保健室でもいいからさ。』



「……おん、そうするわ。」






お大事に、と言ってユーシと別れて教室に入り荷物を置く。
教科書等を整理していると向日君が教室に飛び込んで来た。






「お、不二おはよ!今日の朝練じゃ会わなかったな。」



『おはよう向日君。まぁ自主練してたしね。』



「向日でいいって!なんか最近君付けされっとむず痒い。」






じゃあ向日ね、と会話していると荷物を片付けて向日がまた教室を出ていく。






『授業始まるよ?』



「あー…サボり!」



『……副委員長なのに。』


「クソクソ、うっせーよ!」






向日が出て行った後チャイムが鳴り、授業が始まった。
本当にサボるのか。
それにしてもユーシ大丈夫かな。






【小さな歯車が噛み合った】






(出席取るぞー…向日はー?)(どっか行きました)

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