どうやって成長するか、どの短所をカバーして、どの長所を伸ばすのか。体格、性格、クセからそのすべてを読み取ること。それが桃ちゃんの、あたしのスカウティング。でも勿論リコだって対処法くらい考えてるはず。だからこそ、黒ちゃんをスタメンにいれているのだ。

「桃ちゃんでも、黒ちゃんの動きは読めないんだよ」

それを今日初めて目の当たりにする桐皇の人達が読める訳ないじゃん。いつの間にそこにいたのかはわからない。けど、9番に黒ちゃんがスクリーンをかけたことによって日向が切り込めた。さすがにヘルプは対応してきたが、そのおかげで火神がノーマーク。それをよく見ていた日向からのパスが繋がり、最後は火神のダンクが決まった。

「そこでダンクをする意味がわからないのだよ」

「まーた緑間っちはそんなこと言って…」

「でも、みーくんのいたのかはわからな言うことはもっともだよ。足、完治してないクセに」

火付け役としては適任だ。でも、まだ第1Qだと言うことを忘れてはいないだろうか。そしてこれから、青ちゃんが来ると言うことを。今手を抜いたら負けるのは必然。だけどそれじゃ今しか競り合えないよ。

「やっぱり、チームとして若すぎるのが欠点かな」

「第1Q終了です」

終わってみれば4点差。たしかに点差だけで見るならまだまだこれからの燃える試合展開。



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