結局なんだかんだ土日もあいつの為に費やして終わってしまったと言っても過言ではない。今日は月曜日、今は朝礼の時間。欠伸を噛み殺しながら時計に目をやればあと五分で始まるとゆーような感じ。まぁこっちとしてはさっさと始まってさっさと終わってもらいたいものだ。

「1-B 5番!火神大我!!『キセキの世代』を倒して日本一になる!」

突如響き渡る怒号にも近い叫びに誰もが屋上を見上げてざわめいた。

「びっくりしたー」

「ナニアレ?」

「よくやるー」

どよどよとうごめき出す生徒達に落ち着くようにと教師が声をかけるがそう簡単に収まるものでもない。てか今年もやるのかよ。去年も怒られてたくせに。あーでもこれを機に朝礼を放送式にするとか、せめて体育館内でするようになったらバスケ部万歳ね。
しかし―――。

「キセキを倒す、ね」

よく言えたもんだよ。ただのバスケ馬鹿の戯言と受け流してもいいんだけどね、別に。でも2年は日向を始めとして全員の持つポテンシャルが高い、練習メニューもいいとこついてるみたいだし、1年に素材の良い子が入れば…もしかしたらもしかするかもね。

「あー、皆さん静粛に!これより朝礼を始めます」

無事に始まったところを見る限り、捕まったらしい。まーとりあえずあたしは寝る。立ったまま寝てみせる。


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