「はい、それじゃあ一年生は今日はこれで部活終わりです!明日からは本格的に練習に入ってもらうんで、覚悟決めてきてくださいねー」

笑顔で言った私の言葉に、青ざめる人、不敵に笑む人、無反応な人…反応は人それぞれ。結構結構、今年は何人辞める事やら。バラバラに帰り始めた面々を見て、私も自分の仕事に取り組もうと手元の記録用紙を見ようとした時だった。

「なぁ、」

「ん?」

「このコート、練習じゃ使わねぇの?」

「…ここは2軍のコートで、今日は2軍の人達は練習試合に行ってるから」

「よーするに、使わねんだろ?」

馴れ馴れしく話しかけてきた青色の髪の毛の少年は、先程の基礎体力テストと基礎技術テストで驚くべき記録を叩き出した人だった。
しかし、生意気である。

「使わないよ」

「んじゃ、ちょっとだけ使わせろよ」

「………あのねぇ、使うのは別に構わないけどその言葉遣いは」

「よっしゃ!サンキュー、マネさん」

人の言葉を聞かない挙げ句に走り出した青髪を止める術を私は持っていなかった。



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