5分経たないくらいで戻って来たきーちゃんを海常を出て少し。近くでお昼ご飯を食べようかとお店を探していると、見慣れた影が前方にいることに気付いた。
「きーちゃん、あれって黒ちゃんだよね?」
「え?……あ、ホントだ」
「…会う?」
その姿を見つけた瞬間のきーちゃんの反応が気になって声をかけてみればビンゴだったらしくきーちゃんは控えめに「いいんスか」なんて聞いてきた。
「全然大丈夫。この後に用事がある訳でもないし、いくらでも付き合うよ」
「…どもっス」
「黄瀬君…に、遊木さんも」
話しかける前にあたし達に気づいたらしい黒ちゃんの声に、きーちゃんはゆるりとそちらを向いた。
「ちょっと…話さねぇスか、黒子っち」
「……?」
「とりあえず場所移そうよ」
てゆーか黒ちゃん1人だったらまったく問題ないけどリコ達と来てたらどうしよ。…まいっか。
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