マンボウ



「マンボウってなんなんだろうな」
「原、マンボウ知らないの?」
「知ってるけど、なんかあいつら生きてる意味わかんねーじゃん」
「ひっど」
「だって、すぐ死ぬじゃん」
「確かに」
「もの食べるための歯はあんのに閉じれないとか、なくね?しかもそのくせ、たまにエビとか食べて殻とか骨が刺さって死ぬらしいし。ほんとイミわかんねー」
「あと水面でジャンプして、着水の衝撃にびっくりして死ぬよね」
「速く泳ぎすぎて水温差にびっくりして死ぬこともあるとかな、意味不明」
「究極はあれじゃない?鳥に寄生虫食べてもらおうとして浮かんでたら、鳥に突つかれてびっくりして死ぬっていう」
「アホすぎんだろマンボウ」
「あと朝日が強過ぎても死ぬ」
「水中の泡が目に入ったストレスで死ぬ」
「海水の塩分が肌に染みたショックで死ぬ」
「前から来たウミガメとぶつかる事を予感したストレスで死ぬ。これが一番意味不明」
「だね」
「近くに居た仲間が死亡したショックでも死ぬし」
「さらに、その近くに居た仲間が死亡したショックで死亡した仲間から受けたストレスでも死ぬ、どういうこと?」
「弱すぎ」
「ああだめだ、なんかマンボウに腹たってきた」
「だろ?ほんとイミわかんねーわマンボウ」
「鯉より泳ぎ遅いとか」
「三億も卵産むとか」
「ないわ」
「これはない」


「…あいつらマンボウ好きだな」
「おそらく霧崎第一高校一のマンボワーだからな」
「マンボワーってなんだよ」


マンボウまじ弱い。
20140126



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