夏といったらプール授業



「プールかぁ…」
「なまえちゃんは泳ぐの得意だよね?」
「え、あ、うん割と!でもほぼ背泳ぎしかできな」
「羨ましいなぁー、あたし全然泳げないから憧れるよ、泳げる人って」
「そうかなぁ?ありがとう、でも私もほぼ背泳ぎ「いいなぁ〜」
「…なあなまえ、少しいいか」
「あ、古橋、何」
「たいしたことじゃないんだけど」
「何さ」
「え?え?なまえちゃんと古橋くんて仲良いの?てか付き合ってるの?あっ、そういえば同じ部活だっけ」
「付き合ってはないけど、まあそんだけだよ。で、何さ古橋」
「いや、プールの授業ってビート板は使っていいんだったか」
「ダメだろ。あ、いやでも練習に使うくらいなら…いやでもどうだろう」
「…やっぱりか」
「古橋くん、泳げないの?」
「平泳ぎなら出来る」
「うわぁ、ドヤ顔うざいよぉ」
「背泳ぎしか出来ないなまえに言われるとシャクだな」
「背泳ぎのが速いもん」
「やっぱり二人って仲良いんだね!」
「部活が同じだけだよ?いやうん、さっきも言ったけど」
「そんな…なまえにとってはそんなものだったのか…?」
「えーっ!それどういう意味?詳しく教えて古橋くん!」
「いや何も無いって」
「ほんとー?」
「あと一緒に帰ってるくらいだから、ね?古橋」
「ついでに時々遊ぶくらいだな」
「それって仲良いじゃん!」
「いやまぁ悪くはないけど、ねえ古橋?」
「まあそうだな。っていうかなまえはさっきからなんで俺に振るんだ」
「いやもう健ちゃんとはこんな仲良いとか付き合ってるとか言われないのに悔しくて…」
「そうなのか?」
「うん。しかも古橋は結構頻繁だから笑える、花宮もだけど」
「そうだったのか、知らなかった」
「男子はしないもんね、そういう話」
「いや、俺はあまり友達がいないから」
「淋しいなおい!」
「…やっぱ付き合ってるようにしか見えなぁい」
「いや違うって、ねえ、聞いてる?」
「それじゃあいっそ付き合おうかなまえ」
「え」
「冗談だ。というか何もそこまで嫌な顔しなくてもいいんじゃないか?」
「いや…寒気が…これからプールに入るのに…」
「なかなか酷いな」



「で、古橋、なまえの水着姿どうだった?」
「…胸はそこそこだった」
「写メ撮ったー?」
「あるわけないだろ」
「おつかれ〜」
「あ、やべっ見つかった」
「なまえ、原と花宮が尋問を…」
「言うなバカ」
「え?なんなんだよう…」


20140122



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