午前授業部活禁止



「よぉ」
「…一哉、に、弘か」
「なんで俺ついでみたいに呼ばれてんだよ!?」
「午後からめっちゃ暇なんだけどー」
「そっちもHR終わったのか」
「終わった終わった、で、午後からめっちゃ暇なんだけどー」
「早いな」
「まっ、そっちのクラスと違ってお勉強の話とか無いからね、こっちの担任は。でさ花宮、午後から俺とザキ…」
「なあ健太郎、帰りファミマ寄ろうぜ」
「ん?あぁいいけど」
「なぁぁんで無視すんだよ!」
「うぜー」
「ひっど」
「あっ!ねー花宮ー!今日って部活無いんだよねぇぇぇー!?」
「叫んでんじゃねーよバァカ!うるせえ!」
「花宮もうるさいぞ」
「なまえ、教室に入って喋ったらどうだろう」
「あ、そうだね、古橋あったまいい」
「たぶんなまえがバカなだけじゃないか、と、思ったけど冗談だから。冗談だから背中の皮を無理矢理抓るのはやめてくれないかなまえ、ギブ、ギブだって」
「まいったか」
「おお、さすがの古橋も痛そうな顔してるな…」
「攻撃が地味なんだよ」
「うるさいなー、古橋に乱暴は気が引けるんだってば、ザキ相手じゃないんだから」
「はぁ!?俺かよ!つかなんで俺ばっか」
「弄りやすいキャラしてんだよ」
「なんだそれひでぇ!」
「ほら玄関行くぞ」
「無視かよ!」
「ザキうるさぁーい」
「なまえに言えたことじゃなくね?」
「原もうるさい。あ、健ちゃん、帰りファミマ寄りたい」
「いいけど、お前らどんだけファミマが好きなんだ?花宮もファミマ行くって」
「えー」
「えーって何だよ死ね」
「じゃ、みんなで駅前のファミマ行って、カラオケ行こうぜー」
「ちょっ、お前家の近くで済ませたいだけだろ!俺はチャリで駅とは逆方向…」
「いいね、私行きたーい」
「うぉいっ!?」
「ザキの事情は知らん!行きたい時に行きたい場所に行くのがカラオケだ!」
「そうだそうだ!」
「お前ら二人まとめてうぜぇよ!?」
「じゃ、俺も行く」
「珍しいな古橋、カラオケなんて。お前歌うイメージ無いぞ」
「普通に歌うぞ、氷川き○しとか」
「私石川さ○り歌うよ」
「お前ら渋いな…いや、なまえは知ってたけど」
「花宮はラ○クとか歌いそう」
「ああーわかる」
「あとガ○トとか」
「お前ら人を何だと思ってんだよ」
「悪そうな人」
「死ねバカ」
「いーから早くカラオケいこうぜー」



「いらっしゃいませー(うわデカイ奴らきたなぁ…)」
「肉まん一つください」
「あっ、ザキずるいんだけどー!俺もー!お兄さん俺あんまんね〜」
「はぁ!?なに言って」
「じゃあ俺ピザまん」
「花宮ァ!」
「それじゃ俺はチョコまんで」
「ちょっ古橋お前女子か!つか買わねえよ!?」
「健ちゃん決めた?」
「ああー、じゃ、豚角煮まん。なまえは?」
「ラーメンまん」
「ラーメンまん!?んなのあるわけ…いや、あった!あったよラーメンまん!!」
「うわなにそれ食いてえ」
「あとで花宮にも一口あげるよ」
「サンキュ」
「(これ全部会計してもいいのか?)」

店員の苦悩。
20140121



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