霧崎第一の制服について



「霧崎の制服って地味だよなー」
「そうか?」
「そうだよ。だぁってこれ、全身黒のブレザーにフツーの白シャツだぜ」
「なんだよ原、お前制服で学校選びそうな感じなのにな」
「ザキと一緒にすんなって」
「俺だってちげーよ!」
「なーなー、花宮も思わねー?」
「俺は気に入ってるが」
「まじー?」
「ネクタイが赤なのが中々」
「まぁ花宮に赤と黒っていうのは、色んな意味で似合うな」
「おい康次郎、それどういう意味だよ」
「ヒールな悪役感だな」
「ふはっ、悪役とか人聞きの悪いこと言うなよ」
「自覚無いんだな花宮って」
「じゃあお前らは悪役サイドの手下みたいなもんだろ」
「チームメイト、仮にも友達にお前よく言うなそんなこと!いや、まぁ慣れたけどよ!」
「ザキうるさーい」
「うわなまえ、いたの?」
「健ちゃんってばひどい!ねぇねぇ何の話してたの?」
「ん、霧崎の制服についてー」
「討論会?」
「みたいな感じ」
「そういえば、女子の制服はセーラー服なんだよな、ここ。男子はブレザーなのに、変わってるよ」
「あぁ、言われてみれば確かに。瀬戸お前やっぱ頭いーなー」
「そういう問題じゃないと思うけど」
「まあでも、こうして見ると女子の制服も地味じゃねー?黒セーラーとか」
「ああー…」
「やっぱ着てても思う?」
「んー…まぁね。黒地に赤ライン赤リボンって、まぁ、そこらの中高学校の可愛いブレザーに比べたら、そりゃ地味だよね」
「だよなぁ」
「いやでも、それが良くて私、ここ受験したんだよ」
「はぁ?」
「女子は結構制服で高校を選ぶって言うしな」
「ザキお前、言うほど女子のこと知らねーじゃん、中学男子校だろ」
「いや、原、お前同中だろ!」
「忘れたしー」
「じゃあ何だよ、なまえお前、制服で選んだのか?高校」
「まあそんな感じ」
「適当だな」
「うん、まぁぶっちゃけ健ちゃんのおっかけもある」
「ちょなまえ、今初めて聞いたんだけどそれ」
「だって健ちゃんが なまえは霧崎第一受けないの って言ったんじゃん」
「同じならいいなって」
「け、健ちゃん…!もう大好き離さない!」
「ハイハイ」
「相変わらず相手にされてねぇな」
「ふはっ、つうか茶番だろ」
「制服なら第二高校だよねー」
「まだ言ってんのか原」


女子の制服は黒セーラーということに。
夏は白に黒襟!
20140120



前へ 次へ