テスト前日2週間



「ぴんぽーん、おじゃましまーす」
「…どーぞ」
「花宮!これお菓子買ってきた」
「俺は飲み物」
「あ、私何もないや、紅一点てことで許して」
「うぜー」
「潤します!」
「無理だろ」
「で、お前らは何でテスト前になると俺の家にくるんだよ。しかも大半遊んでんだろ」
「いやだって花宮頭いーじゃん?教えてよ」
「そう言って毎回遊んで帰るだろうが」
「まあ良いんじゃないか、楽しいなら」
「俺やお前は良いかもしれないけど、残りのこいつらがダメだろ」
「私は大丈夫だもーん」
「前回何位だったんだ」
「266人中17位!どやぁ」
「ああ、そういえば貼り出されてたな。偏差値チェック、この間の一斉模試の結果は?」
「え…62」
「ふはっ」
「いや、ちょ、別にバカにされる程じゃないと思うんだけど。花宮は?」
「75」
「えええ何それ凄い通り越してむしろキモい」
「えー、瀬戸は?」
「67だけど」
「意外と低いね、IQ高いくせに」
「別にIQ高いイコール勉強出来るってことじゃないし、充分だと思うぞ」
「え、順位は?」
「3位」
「花宮は1位?」
「まぁ」
「まじかよ、2位が誰か気になるな」
「すごっ」
「俺が凄いんじゃねーよ、お前らが普通より少しアホなんだ」
「あと花宮、お前マヒしてるかもしれないけどなまえの成績は結構良い方だからな」
「だよね、だよね?健ちゃんさすが優しい」
「でもお前勉強しなきゃ点取れないだろ」
「勉強もせず模試上位キープしちゃう花宮のがおかしいんだよ、普通は勉強しなきゃ点なんて取れないから」
「まあ俺から見ても花宮は化け物じみてるよ」
「瀬戸が言うんだし、相当だよなー。ま、俺らにとっちゃ次元が違いすぎる話なんだけどー」
「お前らがここ入ったのって、スポーツ推薦だろ」
「まぁね。花宮は、スカウト来たけど入試で入ったとか言ってたっけ?」
「イヤミくさいことにもそれで入試トップとって、入学式のあのスピーチとかね!あれのせいで花宮ファン第一号が出来たよね、たぶん」
「うるせーよ、どうせ暇だったから普通に入試も受けたら当たり前に一位だっただけだ」
「当たり前とか言っちゃったよ」
「健ちゃんは普通に推薦受けてたよねー」
「うん」
「あ、古橋は?成績どうなんだよ」
「この前は32位だった、模試の偏差値は60だ」
「普通に良いんだな」
「ちなみに俺は259位の48〜、ザキは?」
「148位53…って言わせんなよおい!」
「ノリツッコミさむー」
「うわうぜぇ、ほとんどビリのくせに!逆にお前以下の奴の顔が見てぇよ!」
「ザキだってかわんねーじゃん」
「ってわけでさぁ花宮と健ちゃん、勉強教えて」
「この学校のテストちょろいだろ」
「お願い、物理だけでもいーから!」
「わかったって、仕方ねえな。保健体育はいいのか?」
「変態スケベえろ痴漢」
「痴漢はしてねえだろ…」
「未遂」
「どこがだ」
「あえて言うなら存在」
「おいお前ら、今からなまえに痴漢しようぜ、どうしてもされたいらしい」
「いやいやいやいや」
「ふはっ、冗談だ」


「(勉強やんなくていいのかなあれ…まあいいや、昼寝しよ)」

20140120
20140201 修正…成績を調整+加筆



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