試合前の息抜き



「いよいよ明後日だねー、誠凛戦」
「そうだな」
「やっぱり試合前は緊張しますか、花宮監督!」
「いやざけんな」
「なんで私怒られてんの」
「なまえ、花宮は部員と部長と監督やって疲れてるからちょっと放っておこうな」
「だって暇なんだもん」
「すぐに来るだろ。飯だってそうすぐには出来ねーよ」
「そうだ、恨むなら山崎を恨め」
「は?なんで俺だよ!?」
「ブロンコがいいって言ったのはお前だろう」
「いや、だって腹減ってたし…」
「だからってサラダバーで腹を膨れさせるのもどうなんだ、少し待て」
「スープ飲みまくってる古橋に言われたくないと思うんだけどー」
「食前にゼリー食べまくってる一哉にはもっと言われたくないと思うよ」
「待てなくて人にちょっかいかけるなまえもなまえだぞ」
「健ちゃんお母さんみたい」
「なまえが子供みたいなんだっての」
「ひどい」
「ひどくない」
「私だってもう大人の女なのに!」
「いやそれはねーよ」
「なんで花宮そこだけ起きる!?ねえ!ひどくない!?」
「ってかさぁなまえ」
「ん?なに一哉」
「お前ブロンコ来たの初めて?」
「…え、うん、そうだけど。なんで?」
「いや、さっき焼き加減聞かれたときめっちゃウケたから」
「それ忘れて」
「『いい感じに焼いてください』って」
「そういやお前スタバでも『このGってジャイアント?』とか言ってたよな」
「ミスドでも『ポンデライオンください』って言ってたし…」
「うわあああ!うわあああああ!」
「ちょ、やめてやってマジで」
「お待たせしましたー、跳ねますのでご注意ください」
「うわぷ」
「うまそー」
「いただきまーす」
「おい花宮、来たぞ」
「…おう」
「つってもお前どうせ足りないか」
「サラダ食うからいい。おい弘、行くなら俺のも適当に盛ってこい」
「へーへー…」
「ザキ、最近文句一つ言わずパシられるようになったね!」
「うるせー!」


とかいう試合の前祝いみたいな、息抜きみたいな。皆でブロンコ。
20140228
20200319修正



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